「Webであまり発信をしていなかったけど、これから頑張りたい!」そう思う気持ちはGood!ですよね。
ただし「ちょっと待ってください」とブレーキをかけたことがあるのは、SNSの運用をまともにしたこと(考えたこと)が無かった会社が、同時に複数のSNSアカウントを開設して発信しようとした時です。
「なんで?同時投稿したらラクでしょ?」
そうなんです。
SNSはたしかにFacebookやインスタなど連携して同時投稿は可能です。
細かいことを言えば、各SNSに合わせたコンテンツを投稿しなければいけないという点はありますが、「質にはこだわらない」のであれば、同時投稿でコンテンツを作り込む労力は削減できるでしょう。
しかし会社でSNSを運用する場合、実は問題は「投稿」の手間よりも別のところにあります。
会社の発信の場合、どんなことを投稿するのかも大事ですが、まず始めに考えておかなければ!という点を以下に記述します。
お客様からのコメントやDMの確認・対応の担当者や担当時間の確認を。
「個人でInstagram、Facebook、Twitterなど複数既に運用しているし、会社で同じように複数運用を始めることに何が問題が?」と疑問に思う方もいらしゃるかと思います。
問題は個人ではなく会社、すなわち組織(複数)で行う点です。
Instagram、Facebook、TwitterなどSNSをしている方はお分かりと思いますが、24時間コメントやDMは受付可能ですよね。
既にSNSを運用している会社のプロフィール文章で「DMの対応はいたしません。お問合せはこちらから」などと会社のホームページのメールフォームに誘導しているのを見たことはありませんか。
それか対応時間は営業時間のみ、と書かれていたり。
対応方法や時間を表記していたとしても、緊急性が高いコメントやDM対応はどうするか。
対応するにしても誰が担当するのか、SNS専任者がいない会社では誰が?
SNS専任者はいても、その担当者が休みの時は誰が担うのか。
コメントやDMの内容によってはSNS担当者だけでは分からない場合もありますが、その場合他部署とどうやって連携するのか。
など、運用していたら生じるであろう問題が、複数のSNSを一気に始めるなら、一気に生じるわけです。(大変!)
まずは一つのSNSを運用してノウハウを蓄積するのがおすすめ
よって、まずは一つのSNSを運用してノウハウを蓄積するのがおすすめです。
「コメントやDMなんて無視じゃダメ?イイねだけとか。絶対返信しないといけないわけじゃないでしょ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、もし会社が「お客様との信頼関係を何よりも大切にします」と謳っていた場合、お客様から落胆される恐れはあります。
個人であれば「コメント無視されて嫌だったよ」と言われたら「ごめんね」で済むような話が、会社のSNSになると「あの会社は何だ」「営業さんはよかったけど、SNSは嫌だな」と会社全体の印象に響く可能性があるってことですね。
しかもそのやり取りは他者にも見える形で残ってしまいます。
このインターネット社会は今後も続いていくでしょう。
ということは企業のアカウントも継続し、ある意味資産です。
まずはSNSひとつ運用して、順調に運営できるようになれば別のSNSに挑戦していく。
この先のためにも今じっくり取り組んでみてもよいのではないでしょうか。